MAIBARA, SHIGA — SEIGANJI TEMPLE
北びわこ見聞録 秋号
紅に染まる名勝の枯山水、黄金色に輝く乳イチョウの巨木、秀吉と三成が出会った古刹。米原の秋を彩る旬のスポット三選と、あわせて立ち寄りたい周辺のおすすめ店を訪ねた。
紅に染まる、
禅の庭。
米原駅の東口から山側に10分ほど歩いた先にある曹洞宗の禅刹。国指定の名勝である枯山水の庭園は、紅葉の名所として有名です。
拝観者のみが利用できるカフェ「喫茶去(kissa-ko)」では庭園を眺めながら、抹茶やスイーツをお楽しみいただけます。





創業150年以上の歴史を持ち、北びわこエリアでは最古級の豆腐店。「昔ながらのおいしい豆腐」をめざして原料を厳選。地元農家の大豆と国産天然にがりを用い、看板商品の「もめん」「きぬ」を筆頭に約20種の豆腐製品が仕込まれます。特に圧搾や水にさらす工程がない寄せ豆腐、おぼろ豆腐は大豆そのものの濃厚な味わいが堪能できます。
ごま豆腐やじーまーみ(ピーナツ)豆腐、豆腐のからあげなど、現当主で4代目の北村晋也さんが「自分が食べてほんとうにおいしいと思った」創作品も。おから100%のケーキやシリアルといったスイーツも本格的で「お子さん連れで買い物を楽しんでほしい」との思いから発案されたもの。
近所の常連客はもちろん遠方の来店者も多く、「北村さんと話すのが楽しみで」という人も。北村さんの誠実でひたむきな人柄が、豆腐の味にもお店の空気にも反映されています。




黄金の枝垂れ、
石臼の里に。
米原市の北部、曲谷集落の中にある神社。曲谷は古来より石臼作りなどで栄えた「石臼の里」として知られ、境内や周辺には石造板碑などの貴重な石造の文化財があります。
境内には、「乳イチョウ」と呼ばれるイチョウの巨木があり、横に大きく張った枝から垂れ下がったような形をしています。


東日本から夫婦で移住した武田渚さんが営むカフェ。提供する「スイーツプレート」は、武田さんが追求の末たどりついた「しっとりふわふわ」な生地のシフォンケーキを筆頭に、焼き菓子やムース、氷菓など季節に合わせたお菓子3種を、プレートに盛り合わせて提供。フランス・リヨンの紅茶専門店から取り寄せるお茶はフレーバーつきの個性派もあり、各お茶の「香りのサンプル」も用意されています。
武田さんが収集してきたアンティーク家具や小物がちりばめられ、ヨーロッパの田舎の山小屋のよう。滞在中ゆっくり過ごしてもらいたいと設けられたブックコーナーは、複数の本の専門家に依頼しお店や地域に合うような選書に。
米原市の最奥地域ながら、スイーツにも景観にも居心地の良さにも大満足できる、ぜひ足を伸ばしたいお店です。




三椀の茶が、
歴史を動かした。
石田三成と豊臣秀吉の出会いの地とされている大原観音寺。寺の小僧だった三成が、鷹狩りで立ち寄った秀吉に茶を献じて、「三椀の茶」で見出されたという逸話が残っています。本堂、鐘楼、惣門が重要文化財。三成が秀吉に献じたお茶の水を汲んだとされる古井戸も残っています。
また、大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送を契機としたイベントが開催されます。



文房具類と生活雑貨のお店で、農小屋を改修したレトロなたたずまい。ドアをあけると店主の岡田友美さんが気さくに出迎えてくれます。こじんまりとした店内に並ぶ文具類の総点数は岡田さんも「数えきれない」というほどの、ぎっしり充実した品揃え。すべて岡田さんの目利きでセレクトしており、地元アーティストとのコラボ便箋をはじめ、ここでしか出会えないことを大事にしたものばかり。かつて文通や便箋集めに夢中になった世代には、あれもこれもと目移りしそう。
岡田さんがプライベートで愛用しているという調味料・食品類や、地元製菓者が届ける無添加焼き菓子も。豆を挽き、丁寧に淹れてくれるコーヒーも注文でき、コーナーベンチでしばしカフェタイムという過ごし方もあり。
岡田さんとの会話を楽しみながら、お気に入りの文具を見つけてください。





特集はつづく——次は、長浜エリアへ。
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